レバレッジETFでは、市場の乱高下により、ETF指数が原資産から大幅な乖離を防ぐため、指定されたレバレッジ倍数まで自動的にリバランスされるメカニズムがあります。
リバランスメカニズムとは
レバレッジETFのリバランスは、保有するポジションを調整して原資産(対応する暗号資産の先物)を増減させることで、目標レバレッジを維持する仕組みです。ETF商品は、原資産価格が上昇するとポジションを増加させ、逆に原資産価格が下落するとポジションを減少させます。そのため、ETF商品のレバレッジ倍率が実際の原資産のレバレッジ倍率と一致するように、プラットフォームにはリバランスメカニズムが導入されています。
リバランスの仕方
レバレッジETF商品は、原則として毎日1:00(日本時間)にリバランスを行い、レバレッジ倍率が指定された数値になるようにします。急激な変動があり、原資産の変動が所定の限界値(3倍ロング初期値は15%、他の商品の限界値は異なる場合があります)を超えた場合、プラットフォームは直ちにレバレッジを再び3倍比率に一致させるために資産のリバランスを行います。このリバランスは、損失が出ている側にのみ適用されます。例えば、BTCの価格が15%上昇した場合、BTC3S商品はリバランスされますが、BTC3Lは変更されません。
なお、資産のリバランス後に市場動向が反転した場合、リバランス前のETFの価格は、原資産価格に対して弱めに反発する可能性があります。
前述のとおり、レバレッジETF商品は、利益が出せば、その利益を再投資して複利効果を発揮し、損を出せば、ポジションの一部を売却してレバレッジ3倍に戻し、強制清算のリスクを回避することができます。
リバランスの例
BTC3Lを例にとって説明します:
1. BTCの日足が+10%、+10%、+10%、+10%であった場合、
本商品の4日間の収益率は185%となり、4日間の現物取引の収益率の138%より高くなります。
2. BTCの日足が-10%、 -10%、 -10%、 -10%であった場合、
本商品の4日間の損失率は-76%となり、4日間の現物取引の損失率の-105%よりも低くなります。
3. BTCの日足が、+10%、-10%、+10%、-10%であった場合、
本商品の4日間の収益率は-17%となり、4日間の現物取引の損失率の-6%よりも高くなります。
その他の注意事項
1. リバランスサイクル
前回のリバランスから今回のリバランスまでの期間を完全なリバランスサイクルとします。リバランスは、定期リバランスと非定期リバランスの2種類に分けられます。
定期リバランス:通常、プラットフォームは午前1:00(日本時間)にリバランスを行います。
非定期リバランス: 原資産の変動が所定の限界値を超えた場合、システムにより一時的なリバランスが行われます。
2. 管理手数料
毎日午前1:00に、レバレッジETF商品には1回あたり0.001%の管理手数料が発生し、レバレッジETFの資産額に変動が直接反映されます。
最後に
レバレッジETFのリバランスメカニズムは、リバランスによって目標レバレッジを維持する仕組みであり、複利効果やリスクコントロールが実現できる反面、一定のデメリットも存在します。リバランスサイクル後、レバレッジETF商品は複数日の累積利回りと現物取引の利回りの一定の倍率を保証するものではありません。一般的に、レバレッジETF商品は、トレンド相場ではレバレッジ倍率を上回り、変動相場ではレバレッジ倍率を下回ると言われています。
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