「Terra2.0」を解説|LUNAがMEXCに登場し、2800%の高利益を上げた。LUNAの未来に何が期待できるのか?

Terra2.0のネイティブステーキングトークンであるLUNAが5月28日にMEXCで上場され、2800%の最高利益率を記録しました。Terra2.0は、アルゴリズムステーブルコインを取り除いた新しいTerraチェーンです。単純なフォークチェーンではなく、Terra Classicと歴史を共有するものではありません。Terraチェーン上の多くのエコシステム、プロジェクトがTerra2.0への移行を認めています。新しいチェーンであるTerra2.0のガバナンストークンはLUNAであり、古いTerraチェーンはTerra Classicに改名され、そのガバナンストークンも同時にLUNCに改名されています。

データ出典:MEXC

Terra Classicチェーン

Terraは2018年に設立された、ステーブルコインのエコシステムを中心としたブロックチェーンです。創業者のDo Kwon氏は韓国出身で、スタンフォード大学でコンピュータサイエンスの研究を修了しています。LUNAとTerraUSD(UST)は、Terra のネイティブトークンです。LUNAはTerraエコシステムのガバナンストークンで、かつて最高値119.5ドル、最高時価総額410億ドルを達成し、時価総額No.4の暗号資産となったことがあります。

Terraエコシステムは、NFTシリーズ、ウォレット、DeFi、Web3アプリケーションなど、100種類以上のオリジナルプロジェクトをカバーしています。

Terraは、米ドルにペッグ(値動きに連動)するUST、韓国ウォンにペッグするKRTなど、法定通貨にペッグされた様々な種類のステーブルコインを上場しています。その中で最も規模が大きいのがTerraUSD(UST)で、今回の価格暴落の主役のトークンです。まず、LUNAとUSTの関係を詳しく知り、LUNAの価格暴落について振り替えてみましょう。

Terraは、ステーブルコインの価格を維持するために、「シーソー」の原理に基づいた仕組みを設計しています。シーソーの両端は2つのメイントークンで、1つはTerraエコシステムのガバナンストークンであるLUNA、もう1つはTerraチェーン上のステーブルコインであるTerraUSD(UST)です。

その仕組みと根拠

1.  価格が1ドルのLUNAは、1 USTと交換することができます。

LUNAの価格が100ドルに上昇したとした場合、100USTと交換することができます。

2.  USTとLUNAの 「双方向(バーン)焼却と鋳造」。

ユーザーがLUNAをUSTに交換すると、1ドルのLUNAがバーンされ、新たに1USTが造幣されます。逆に、1USTをLUNAに交換すると、1USTが市場でバーンされ、1USTが鋳造されます。

3.  USTはLUNAを用いて鋳造され、LUNAの供給上限は10億ドル。

USTは小さな価格変動があるため、このメカニズムでは裁定取引の余地があります。UST価格が1ドルより高い場合(例えば1.2ドル)、LUNAをバーンしてUSTに交換するユーザーが現れます。この場合、0.2ドルの利益を得ることができます。逆に、USTが1ドルより低い場合(例えば0.8ドル)、USTを1ドルのLUNAに交換するユーザーは0.2ドルの利益を得ることができます。

LUNA/USTの価格は、需要と供給を通じてUST価格を安定させるために、ダイナミックに取引、調整されることになります。その合理性からすると、各国が通貨供給量を調整することで通貨価値の安定を図ることと似ていますが、両者には大きな違いがあります。LUNAは、何もないところから発行されている暗号資産であり、同等の価値を持つものに裏打ちされていないため、その後のデススパイラルにつながる危険性が隠されているのです。

LUNA/USTのダイナミックな価格ゲームは、まずUSTのアプリケーションと流動性のコアな問題を解決することを前提に、メカニズムを通して実行することができます。Terraは、その核心的な問題を解決するために、Anchorプロジェクトを設立しました。このプロジェクトは、基本的にUSTの預金業務を提供する銀行であり、その定期預金の年利回り(APY)は20%と高いものでした。さらにTerraは、USTの保有とLUNAの流動性を促進するための一連の優遇措置を設計しました。例えば、LUNAやETHを抵当することで低金利、あるいはマイナス金利でUSTを借りるなど、USTのユースケースを拡大することも含まれています。

Anchor社の20%の預金金利の刺激で、USTを保有するユーザーが増え、USTの鋳造のためにLUNAを購入することが促進されました。USTの鋳造に伴うLUNAのバーンする数が需要を下回り始めたため、LUNAの価格が高騰し、最高値を更新し続けました。

一般的な金融知識に倣うと、20%の年率利回り(APY)を提供すると、Anchorはユーザーの貯蓄、つまりUSTを利用して投資し、20%以上の利益を得ることで、持続的なシステム運用を実現する必要があります。コミュニティの統計によると、Anchor上のUSTの多くは循環していませんでした。USTの流動性は、USTの価格の安定性を維持するために、常にLUNAをバーンをし続けることで生み出されていたのです。

ここに大きなリスクが隠されていました。Anchorは20%以上の収益を上げられなかったので,ユーザーに与えられている20%のAPYは主に新規ユーザーからの初期資金だったのです。多くのユーザーが同時にUSTをLUNAに交換すると、その際に発生する売り圧力でUST価格が固定されなくなります。一方、LUNAの市場流通量は著しく増加するため、LUNAの価格も下落するようになります。LUNAの市場価値がUSTに近づくと、市場はパニックに陥り、USTの暴落を悪化させ、このようにデススパイラルに陥ります。そして、最終的にはLUNAもUSTも崩壊してしまったのです。

そしてついに、Terraは5月8日、この恐ろしく衝撃的なバッドニュースを発表しました。

この日、Terraは1億5千万のUSTを新規プレーのための資本プールから引き揚げ、USTの流動性が一時的に低下する結果となりました。その瞬間、大手金融機関は大規模なUST売却を開始し、同日、Anchorから最大で20億ドルのUSTが流出しました。大量のUSTが一気に市場に流れ込み、当初の需給均衡が崩れました。USTは米ドルと固定されていなかったため、ユーザーはUSTからLUNAへの交換を競い合うことになりました。LUNAの供給が増え、LUNAの価格も急落しはじめました。

USTの崩壊がひどくなると、多くのユーザーがパニックになり、USTをLUNAに交換するようになりました。Terraは7億5000万ドル相当のBTC予備ローンを使ってUSTを安定させたものの、その効果は微々たるものでした。5月10日の1日だけで、Anchorから約60億ドルが失われました。LUNAとUSTの価格は急落を続け、デススパイラルを悪化させました。

Terra2.0復活

この時、コミュニティやチームがTerraを救うのが遅すぎました。LUNAの価格は119ドルから一気に0.0000001ドルまで暴落し、市場はさらにパニック状態に陥りました。LUNAはわずか数日間で99.99%まで急落し、その終わりを告げました。

創設者のDo Kwon氏はその後、USTステーブルコインプロジェクトの失敗を認めました。彼は復活計画-Terra 2.0を打ち出し、USTをあきらめ、Terraのエコシステムとコミュニティを救うことに重点を置く計画を発表しました。

計画の詳細は以下の通りです。

1.ジェネシスブロックからTerra2.0の新チェーンを作成します。新チェーンはTerra(LUNA)と呼ばれ、USTを持っていません。

2.旧チェーンのTerraはTerra Classicに改名し、そのガバナンストークンはLUNAからLUNCに改名されます。アルゴリズムステーブルコインはTerraUSD(UST)からTerra Classic USD(USTC)に改名されます。

3.Terra2.0新チェーンのガバナンストークン「LUNA」の総供給量は10億で、その割り当ても確定しています。

4.Terra2.0の新チェーンは、トークンのインフレによりネットワークセキュリティを強化し、年7%のステーキングリターンを目標とします。

5.TFLのウォレットアドレスはエアドロップのホワイトリストから削除され、Terraはコミュニティ主導のブロックチェーンとなります。

総括すると、Terra2.0はアルゴリズムステーブルコインであるTerraUSD(UST)を削除した新しいチェーンであり、旧Terraチェーンとトークンの名称が変更されます。一方、Terra2.0新チェーンのガバナンストークンであるLUNAは、5月7日と26日にUSTまたはLUNCを持つ投資家にエアドロップされる予定です。MEXCは、トークンとブロックチェーンの名称を変更し、Terra Classic(LUNC)とTerraUSD(UST)のエアドロップをサポートすることで、Terra2.0を第一にサポートする姿勢を示しています。詳しくはこちらをご覧ください。

Terra2.0の今後について

Terra Classicチェーンが崩壊したことで、市場の信頼は大きく低下しましたが、Terraは確かに流動性が高く、市場でも人気があります。Terraのエコシステムの移行や有名取引所による復活計画のサポートを見れば、Terraが盛り返す可能性は高いと言われます。しかし、以前のピーク時に戻ることは難しいでしょう。

以前のTerraは当時、フォーモセンチメントの高いブルマーケットで、ユーザーだけでなく機関投資家の多くもアルゴリズムによるステーブルコインを理解していなかったため、完璧なタイミングで登場しました。LUNAの裁定取引システムはこのような状況にうまく適応し、フォーモセンチメントの強い強気相場がLUNAの価格のスパイラル的な高騰に貢献したのです。

現在の市場背景を考えると、Terraが以前のピーク時に戻ることは難しいように思われます。しかし、この半年間で市場に流通したLUNAは3億枚に過ぎないが、Terraは今でも暗号資産業界で話題になっています。

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MEXC Hina Chang
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