
グリッドトレードとは、「高く売り、安く買う」を自動で実行するトレード戦略(クオンツトレード戦略)です。現在、MEXCは暗号資産の現物グリッドトレードに対応しています。
このトレード手法では、トレーダーが設定した価格範囲内で最低価格と最高価格、グリッド(格子)数、投資金額を指定すると、システムが自動的に安い価格で購入し高い価格で売却するという一連の操作を繰り返します。これにより、相場の上下変動から継続的に利益を獲得することが可能になるのです。
鞘取りを始めるには、まずベースとなる資産(例:BTC)を選択し、一定量を保有する必要があります。次に、取引を行う価格帯(最安値〜最高値)を設定し、その範囲をN等分します。設定した基準価格より低い価格帯では買い注文を、高い価格帯では売り注文を自動的に出すことで「安く買って高く売る」という利益獲得の仕組みが機能します。
グリッドトレードは、漁師が網を投げて魚を捕る様子にたとえられます。価格変動する市場に「網」を張り巡らせ、基準資産の価格が下落した場合はポジションを増やし、上昇した場合はポジションを減らすという操作を行います。そして設定したグリッドサイズに適合する「魚」(価格変動)を捕らえることで利益を生み出すのです。
グリッドトレードの利点
グリッドトレードは従来、機関投資家のような専門家だけが活用する手法でしたが、現在では個人トレーダーも簡単に利用できるようになりました。特に現在のような弱気相場や価格変動の激しい市場環境において、非常に効果的なトレード戦略といえるでしょう。
- 完全自動化されたトレード戦略:一度設定すれば、ユーザーは煩わしい注文追跡や繰り返しの売買操作から解放されます。24時間365日、市場を監視する必要がなく、日常生活を送りながら取引が可能です。
- 感情に左右されない冷静な取引:人間の弱点である「欲」や「恐怖」といった感情を排除し、客観的な基準で最適なタイミングでの売買を実現します。感情的な判断による損失リスクを大幅に軽減できるでしょう。
- 相場の乱高下こそチャンス:特に値動きの激しい市場において効果を発揮します。チャートが大きく上下すればするほど、より多くの売買機会が生まれ、利益も増加する傾向にあります。
グリッドトレード成功のための実践ガイド
最適な銘柄選択のポイント
- 取引所が提供している暗号資産から選ぶ:MEXCでは現在、BTC、ETH、XRP、DOTなど60種類以上の暗号資産でグリッドトレードを展開しています。取引所によってサポートされる銘柄は異なりますので注意が必要です。
- 上下変動を繰り返す相場を狙う:一方的な下降トレンドではロングポジションでの利益確保が困難です。また、変動の少ない一方的な上昇トレンドでは、ショートポジションに偏りがちになり、市場平均をアウトパフォームすることが難しくなります。理想的なのは、一定範囲内で上下を繰り返す相場環境です。
- 価格変動の大きい通貨を選択する:グリッドトレードの収益率(ROR)は価格変動の幅に比例します。変動が激しいほど売買注文が成立する頻度が高まり、結果的に大きな利益につながります。BTC・ETHのような主要通貨に加え、DOT、SOL、AVAX、MATIC、CRO、ATOM、DOGE、FILなどの比較的時価総額が小さい(ボラティリティの高い)銘柄も有効な選択肢となるでしょう。MEXCは現在2,400種類以上の暗号資産取引をサポートしており、今後さらに多くの銘柄がグリッドトレード対象として追加される予定です。
効果的なポートフォリオ構築法
グリッドトレードを始めるには、対象となる暗号資産をある程度保有しておく必要があります。保有量は銘柄の現在価値によって判断するとよいでしょう。
現在の価格が割安だと判断すれば保有量を増やし、割高と感じれば一部を売却して保有量を調整するという柔軟な対応が重要です。
例えばETHの場合、現在価格が約1,148USDTであれば、この評価が低いと考えるなら保有量を増やすことが検討できます。反対に、まだ底値に達していないと判断すれば、ポジションを減らすという選択も可能です。
グリッドサイズの設定
BTCの現物グリッドトレードを例に考えてみましょう。現在価格が30,000USDTと仮定した場合、取引最低価格を20,000USDT、最高価格を40,000USDT、グリッド数を5に設定すると、各価格帯は以下のようになります:
価格間隔は(40,000-20,000)÷5=4,000USDTとなり、注文価格は「40,000、36,000、32,000、28,000、24,000、20,000USDT」の6つのポイントで設定されます。
この場合、20,000USDTで買い注文、24,000USDTで売り注文、28,000USDTで買い注文、32,000USDTで売り注文というように交互に注文が配置され、最終的に40,000USDTでの売り注文まで継続します。
このグリッド設定の前提として「BTCが下落する可能性は比較的低く、むしろ基準価格より上昇する可能性がある」という市場分析が必要です。
この前提が誤っていると、高値で買いポジションを取りやすくなるため注意が必要です。グリッドトレードの本質は、高頻度かつ小幅な利益を継続的に積み上げることにあり、単純な現物保有戦略とは根本的に異なります。
例えば35,000USDTでBTCを購入してグリッドトレードをしている場合、価格が34,500USDTに下落しても、グリッド全体としての利益を考えれば大きな損失にはなりにくい構造になっています。
グリッドトレード – 弱気相場で利益を最大化する最適戦略
結論として、グリッドトレードは弱気相場、特に価格変動の激しい相場環境において最も効果を発揮します。
MEXCについて
MEXCは2018年4月に設立された、現物取引、ETF、レバレッジ、先物取引などの暗号資産サービスを提供している世界有数のワンストップ・プラットフォームです。「ユーザー第一位」の理念のもと、世界中で700万人を超えるユーザーに対してサービスを提供しています。
中核メンバーは金融とテクノロジーの専門知識を兼ね備え、高度な金融商品ロジックと技術的セキュリティを実現しています。現在、1,400種類以上の暗号資産の現物取引、200種類以上の先物取引、400種類以上のレバレッジETF取引をサポートしており、世界最速の上場スピードと最も豊富な取引可能銘柄を誇るプラットフォームとなっています。
詳細については、ウェブサイトと公式ブログをご覧ください。Twitter、LINEとTelegramからも様々な情報を入手できますので、是非ご利用ください。
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