決済インフラ企業OpenPaydは、Titan Acquisition Corp.との合併を通じ、年内のNasdaq上場を計画しています。上場完了にはSECに提出した登録届出書の発効とTitan株主の承認などが必要で、現時点では確定していません。CEOのIana Dimitrova氏は、米国展開や買収の資金、取引・提携に使う上場株式の確保を想定しています。
- Titanとの合併で年内のNasdaq上場を計画しています
- SECに提出した登録届出書の発効とTitan株主の承認が完了条件
- 43州の許認可を軸に2027年4月の米国サービス開始を準備
- 最大11億ドルは合併後を前提にした想定株式価値
年内上場を目指すTitanとの合併と残る条件
ロンドン拠点の決済インフラ企業OpenPaydは、Titan Acquisition Corp.との合併を通じた年内のNasdaq上場完了を見込んでいます。CEOのIana Dimitrova氏は、米証券取引委員会(SEC)による審査が最終段階にあると述べています。
取引の完了には、登録届出書の発効とTitan株主の承認などが必要です。登録届出書はSECに提出した登録書類で、発効は書類が効力を持ち、取引を進められる状態となることを指します。したがって、年内上場はDimitrova氏が見込む段階であり、上場完了は確定していません。合併が完了した場合、OpenPaydはティッカー「OP」で取引される予定です。
米国顧客向けサービスに向けたライセンスと決済網
OpenPaydは、2027年4月までに米国の顧客向けサービスを始めることを目指しています。この準備として、MSB USA Inc.と同社が持つ43州のマネートランスミッターライセンスをグループに取り込みました。マネートランスミッターライセンスは、州で資金移動サービスを提供するための許認可です。これらのライセンスを取り込んだことは、同社が米国顧客向けサービスの開始を準備する取り組みに位置づけられています。
同社は企業に口座、外国為替、国内外の決済機能を提供し、法定通貨とステーブルコインの間の資金移動にも対応しています。利用企業には、Kraken、B2C2、OKXが含まれます。Circle Payments Networkとは国境をまたぐ決済で連携し、Fireblocksの決済ネットワークにも参加しています。
2026年4月期の財務数値と上場後に想定する買収
投資家向け資料によると、2026年4月30日終了の会計年度におけるOpenPaydの売上高は7300万ドルで、前年の5700万ドルから増加しました。同期間のEBITDAは1300万ドル、純損失は280万ドルでした。EBITDAは、本業がどの程度利益を生み出すかを見るための財務指標です。同社の広報担当者は、純損失280万ドルの全額は合併関連の一時費用580万ドルによるものだと説明しています。
Dimitrova氏は、上場によって米国展開と買収の資金を得るほか、取引や提携に使える上場株式を確保できるとの考えを示しました。合併前の私募による資金調達も検討しているとしています。公表されたTitanとの取引条件では、OpenPaydの想定プロフォーマ株式価値は最大11億ドルです。これは合併後の会社を前提にした株式価値の見込みであり、確定した調達額や上場後の時価総額ではありません。
