PolymarketのShayne Coplan CEOはTOKEN2049で、100倍銘柄を狙う取引を「非合理的熱狂とホットポテト」のゲームだと批判しました。同氏は予測市場を、急騰期待ではなく結果を見通しやすい事象を取引する場として位置付けており、この発言は二つの取引観の違いを示しています。
- TOKEN2049で、Coplan氏が100倍銘柄狙いを批判
- Polymarketの過去7日間取引高は12億1,000万ドル
- Coplan氏は予測市場を、結果を見通しやすい事象の取引と説明
- JPMorgan調査では333件の89%が暗号資産を保有していません
Coplan氏が示した100倍銘柄取引の構図
予測市場PolymarketのShayne Coplan CEOは、シンガポールで開かれたTOKEN2049のファイアサイドチャットで、次の100倍銘柄の最初期の買い手を狙う暗号資産取引を「非合理的熱狂とホットポテト」のゲームだと表現しました。同氏は、価格が100倍になり得ると考える人が、ゼロに戻る前の売却を狙う構図を説明しています。
Coplan氏は、この手法で大きな富を築く人がいる可能性には触れつつ、上昇した資産の価格は最終的に下落すると述べました。発言は、個別のトークンの価値や将来価格を評価したものではなく、急騰を前提に売買する行動を問題視したものです。
予測市場で示した急騰期待とは異なる取引機会
予測市場は、将来の出来事の結果に対する見通しを取引する市場です。Coplan氏は、Polymarketでの取引には急騰による指数関数的な上振れはない一方、情報を持つ取引者が、結果を予測しやすい事象に賭け続けているとの見方を示しました。この見方は同氏の発言であり、取引者全体の動機を示す調査結果ではありません。
DefiLlamaの集計では、Polymarketの過去7日間の予測市場取引高は12億1,000万ドルで業界2位でした。最大手のKalshiは同期間に23億ドルを記録しています。これらは同じ期間の取引規模の比較であり、取引高だけから参加者の投資目的や将来の市場規模を結論付けることはできません。
富裕層の長期保有志向と導入の隔たり
同じTOKEN2049では、BingXの最高戦略責任者Kevin Lee氏が、富裕層の投資家はビットコインを短期間で10倍になる対象ではなく、ポートフォリオを分散する手段として捉え始めていると述べました。CoinSharesが投資可能資産50万ドル以上の投資家2,230人を対象に実施した調査では、暗号資産への投資理由として長期的な値上がりと分散が上位で、短期投機は最下位でした。デジタル資産投資家の80%はビットコインを保有していました。
一方、JPMorganが30カ国のシングルファミリーオフィス333件を対象に実施した調査では、89%が暗号資産へのエクスポージャーを持たず、暗号資産・デジタル資産への平均配分は0.4%でした。主要な投資テーマとみる回答も17%にとどまりました。前者は投資可能資産を持つ個人、後者はファミリーオフィスを対象としており、二つの数値を富裕層全体の普及率として単純比較することはできません。
