暗号資産HEXの創設者リチャード・ハート氏が、トルコ・イスタンブールでインターポールの赤手配に基づき拘束されたとされています。拘束に関する情報にはフィンランド側で示された容疑も含まれますが、有罪判断や身柄引渡しの決定を示すものではなく、米SECの民事訴訟とも別の手続きです。
- リチャード・ハート氏が拘束されたとされています
- 2024年発行とされる赤手配とフィンランド側の容疑
- 米SECの民事訴訟とは異なる手続き
- 身柄引渡しの正式要請の有無は未確定です
イスタンブールで伝えられたリチャード・ハート氏の拘束
暗号資産HEXの創設者であるリチャード・ハート氏が、トルコ・イスタンブールでインターポールの赤手配に基づき拘束されたとされています。ハート氏は妻とともに拘束され、トルコ警察と国家情報機関がベシクタシュ区の住所を監視した後に作戦を実施したとの情報です。
この拘束に伴い、現金、携帯電話、パソコン、グラフィックカード、ドローン、宝飾品、銃器などが押収されたと伝えられています。押収品の内容は、拘束に関する情報として示されたものであり、これ自体が個別の犯罪についての有罪判断を意味するものではありません。
赤手配とフィンランド側で示された容疑
インターポールの赤手配は、身柄引渡しなどの法的手続きに備え、各国の捜査機関に所在確認と暫定的な拘束を求める仕組みです。国際逮捕状そのものではなく、赤手配だけで身柄引渡しの可否が決まるわけではありません。
今回の赤手配は、フィンランドの要請を受けて2024年に発行されたとされています。記載された容疑は加重税務詐欺の1件で、フィンランド当局は暴行の疑いについてもハート氏を求めていると伝えられています。いずれも拘束情報で示された容疑・手続き上の位置付けであり、有罪判決として扱うものではありません。
HEXの経緯と米SECによる民事訴訟
ハート氏は2018年にHEXを開始し、高利回りをうたう「ブロックチェーン上の定期預金証書」として展開していました。米証券取引委員会(SEC)は2023年、ハート氏と同氏が管理するHEX、PulseChain、PulseXについて、未登録の暗号資産証券の提供を巡る民事訴訟を起こしました。
この米国の訴訟では、連邦裁判所が2025年2月、米国の投資家を明確に対象にした活動とはいえないとして管轄権を理由に訴状を却下しました。SECは4月の期限までに訴状を修正せず、この訴訟は終了しています。この民事手続きと、フィンランドの要請に基づく赤手配は、根拠となる容疑や法域が異なる別の手続きです。
身柄引渡しをめぐる未確定の状況
赤手配に基づく拘束後に、フィンランドがトルコへ身柄引渡しを正式に要請しているかどうかは、伝えられた時点では明らかになっていません。今回確認できるのは、拘束と押収品に関する情報、および赤手配が国際逮捕状とは異なる手続きである点までです。
