DTCC子会社のDTCは、対象証券をトークン化形態へ変換するDTCC Tokenization Service(DTS)を開始しました。従来の証券形態との変換後も所有権と投資家保護を維持する仕組みとされ、20社が利用契約を結んでいます。
- DTSは対象証券のトークン化表現を発行する仕組み
- 所有権と投資家保護を維持する変換の仕組み
- 20社が利用契約を結び、Canton Networkなどに接続済み
- DTCは2027年に追加ネットワークを加える計画です
DTCに保管される対象証券のトークン化と変換
DTCC子会社のDepository Trust Company(DTC)は、DTCに保管される対象証券のトークン化表現を発行できるDTCC Tokenization Service(DTS)を開始しました。DTSはDTCCの顧客が利用対象となるサービスです。
DTCの説明では、DTSは従来の証券形態と、デジタルウォレットへ移転可能なトークン化形態の間で変換を行います。変換後も、従来形態と同じ所有権と投資家保護を維持する仕組みとされています。
SECのノーアクションレターと2026年の開始計画
米証券取引委員会(SEC)は2025年12月、DTCC子会社が提案したトークン化プログラムに関し、執行措置を勧告しないとするノーアクションレターを出しました。
DTCCは2026年5月、7月のパイロット後に、10月からトークン化証券の取引に関するフルサービスを開始する計画を示していました。今回開始されたDTSのサービス範囲について、DTCは対象証券の変換とトークン化表現の発行を掲げています。
契約済み20社と接続済みネットワーク
DTCによると、DTSの利用に向けて20社が契約を結びました。契約先にはAlpaca、Citadel Securities、Citi、Clear Street、DriveWealth、Fidelity Investments、Interchange Clearing、JPMorganが含まれます。DTCの保管資産は、株式や上場投資信託(ETF)を含めて114兆ドル超とされています。
DTSはCanton NetworkとDTCCのBesuプライベートネットワークに接続済みです。DTCは2027年に、追加のブロックチェーンネットワークを加える計画を示しています。
