11月6日、ビットコインは米国株の取引開始後に一時7万5463ドルまで下落しました。テクノロジー株安と同じ時間帯にロング清算も広がり、暗号資産市場では約5億ドルの清算を示す集計が出ています。価格、株式、原油、金利が同時期に動いた市場環境と、当時示されていた経済日程を整理します。
- BTCは11月6日に一時7万5463ドルまで下落しました。
- ナスダック4%超安と約5億ドルの市場清算が同時進行
- 50週移動平均7万5733ドルと米雇用統計が次の焦点です。
ビットコインの7万5463ドルへの下落
11月6日の米国株式市場の取引開始後、ビットコインは7万6000ドルを割り込み、一時7万5463ドルまで下落しました。前日から同日早朝にかけて8万ドルを上回っていた価格からは、取引時間中に5〜6%程度下げた計算になります。
下落後も価格は7万6000ドル前後で推移しました。ここで示される価格は取引時間中の観測値であり、各時点の価格を一つの終値として扱うことはできません。
株式・原油・金利が同時に動いた市場環境
同じ時間帯の米国株式市場では、半導体・AI関連株を含むテクノロジー株が売られ、ナスダック総合指数は4%を超えて下落しました。S&P500種株価指数も約2.6〜2.7%下げました。
原油価格は反発し、英国ではイングランド銀行が政策金利を0.25ポイント引き上げて4%としました。株価、原油、金利、ビットコインはいずれも同時期に動きましたが、これらの変動だけから、いずれか一つをビットコイン下落の原因と断定することはできません。
ロング清算と前日のショート清算
価格上昇を見込む買い持ちはロング、下落を見込む売り持ちはショートと呼ばれます。ロングでは価格下落で証拠金が不足すると、取引所がポジションを自動で決済する場合があります。
6日にはこのロング清算が広がりました。ロング清算を約4億2800万ドルとする集計がある一方、暗号資産全体の清算額を約5億ドルとする集計もあり、いずれも取引開始後およそ1時間を対象とした市場データです。
前日には、ビットコインが8万ドルを上回る局面で、約3億7800万ドルのショートポジションが1時間で清算されたとされています。短期の価格変動では、買い持ちと売り持ちの清算が反対方向に発生し得ます。
50週移動平均と米国の経済日程
6日の下落局面では、ビットコインは50週移動平均線の水準とされた7万5733ドルを一時下回りました。50週移動平均線は、過去50週間の価格を平均して示す指標です。当日のローソク足は取引時間中で、形状に関する見方は確定していませんでした。
米国では7日に10月の雇用統計、10日に10月の消費者物価指数、12月9日に連邦準備制度理事会の金融政策決定が予定されています。これらは6日時点で示されていた経済日程であり、将来の価格を示すものではありません。
