CoinMarketCapによると、2021年暗号資産市場の時価総額は、年初の7557億4000万米ドルから年末には2248億6800万米ドルまで急増し、全体で196.27%とほぼ3倍に相当する増加率となりました。 この盛況の中、市場全体でROI(投資収益率)が高い資産トップ10は、SHIB、GALA、AXS、SAND、MATIC、LUNA、FTM、SOL、ONE、MANAが占めました。特にSHIBは106,363,536%と最も高いROIを示し、次いでGALAが47,854%、AXSが29,650%でした。SAND、MATIC、LUNA、FTM、SOLも16,000%以上の高いROIを記録しました。
これら10銘柄の優良銘柄のうち、MEXCでデビュー(上場)したのは、SHIBが2021/4/16、GALAが2021/6/7、LUNAが2020/8/12、FTMが2019/6/10、SOLが2020/7/8、MANAが2020/2/5の6銘柄でした。明らかに、MEXCは 「高品質なプロジェクトを上場するための出発点」になっています。
長い間、新しい銘柄の上場に関して、取引所ごとで異なるロジックを採用して上場への取り組みが行われてきました。これらのロジックは、新規上場のスピード、新規銘柄の多様性、新規投資カテゴリの見通し、新規投資銘柄の成熟度などの点でそれぞれ異なるウェイトを持っています。例えば、MEXCでは新規上場のスピードと銘柄の種類の多様性を重視しており、Coinbase Proは銘柄の成熟度を重視します。どのようなロジックであっても、新しい銘柄は投資家に大きなリターンをもたらす可能性があります。また、異なるロジックの間のシフトは、初期段階で投資家に裁定取引の機会をもたらす可能性もあります。例えば、MEXCに最初に上場した銘柄が、BinanceやCoinbase Proに上場した時に評価される可能性があり、投資家は新規性と裁定取引による利益を二重で獲得できる機会を得ることになります。
理論的に、取引所間で異なる新規銘柄の上場ロジックから、投資家はどのような利益を得ることができるのでしょうか。言い換えれば、新規プロジェクトに参加することで、投資家はどれだけの収益を得ることができるのだろうか。これらの疑問に答えるため、本稿では、2021年7月から12月にかけて最も多く新規銘柄を上場した取引所であるMEXCを例に上げ、MEXCでの新規銘柄とBinanceやCoinbase Proで新規銘柄が流通した場合の理論ROI(投資収益率)を分析します。
2021年下半期に24のカテゴリーをカバーし、850種類以上の新規銘柄を上場予定
現在、MEXCでは、新規銘柄を迅速に上場するために、「審査ゾーン」と「イノベーションゾーン」を開設し、「ローンチパッド」と「Kickstarter」などのイベントも開催しております。
ローンチパッドは、MEXCがMXトークンの保有者に低コストで新規プロジェクトに参加するため用意したイベントです。最初の4回は、CBX、GENE、TRVL、CLYを実施し、それぞれが1,150%から4,630%までの範囲で最高ROI(投資収益率)を記録しました。
Kickstarterは、MXトークンの保有者が参加できる新規銘柄の上場に関する投票イベントです。Kickstarterを通じて、投票することで新規銘柄が付与されます。2021年12月だけで、Kickstarterでは80種類の銘柄が上場し、1日平均2.58種類の銘柄が上場している計算になります。新規上場銘柄の月間総額の55.17%を占めました。その中で、理論的なROI(投資収益率)が1000%を超えたのは、CWEB(4174.50%)、RU(2900.00%)、MELD(2757.00%)、GER(1800.00%)、CHICKS(1500.00%)、HSF(1299.80%)、LSP(1284.38%)、XYO(1140.00%)、PARAS(1066.67%)とQUACK(1025.00%)の10銘柄です。
ローンチパッドとKickstarterが審査ゾーンとイノベーションゾーンの二つのセクションで開催されたことを考慮し、本稿では2021年7月から12月までの分析対象サンプルとして、審査ゾーンとイノベーションゾーンに上場する新規銘柄をメインに選定しました。予測によると、この期間に上場されたMEXCの新規銘柄数は累計で850件を超えている可能性があります。このうち、審査ゾーンとイノベーションゾーンに新規上場した銘柄は297種類で、1日平均2種類に相当します。また、8月、10月、11月、12月には50種類以上の新規銘柄が上場されました。新規銘柄上場のスピードは言うまでもなく明らかです。
プロトコルに基づき銘柄を分類すると、297種類の新規銘柄が32種のブロックチェーンをカバーしています。そのうち、ETHブロックチェーン上の銘柄が118種類で約40%を占め、次いでBSCブロックチェーン上の銘柄が86種類で約29%を占めました。また、その他の新規銘柄は主にSolana、Polygon、Avalancheのブロックチェーンに分布しており、それぞれ17種、7種、6種に達しています。残りの新規銘柄はFantom、Harmony、Cardanoなどの新しいブロックチェーンに上場されていますが、これらの銘柄は数量的には多くないです。
資産運用に基づき銘柄を分類すると、これら297種類の新規銘柄は24のカテゴリーをカバーしています。その中で、主にDeFiに関連するものは104種類で、約35%を占めています。これらの銘柄には、従来のレンディング、AMMとDEXだけでなく、SPELL、FARM、CVX、BETA、CHESS、RBNなど、2021年に画期的なデリバティブや DeFi 2.0も含まれております。また、NFTに関連する銘柄は61件あります。ゲーム、メタバース、NFT/DeFiなどNFTに関連するものを含めると、その割合は38%に達しています。これらの銘柄には、GODS、RARE、YGG、SLP、JEWELなどの人気銘柄が含まれています。
それ以外にも、DAO、Infrastructure、Public chain、Data、Mediaなど、優良な新規銘柄に焦点を当てた人気カテゴリーがあります。また、Human Resource、Identity、Payment、Social、Securityのカテゴリに焦点を当てた銘柄もいくつかあります。つまり、MEXCが最近上場した銘柄は、非常に多様化しています。
複数取引所の新規銘柄のうち79%がMEXCで初上場,異なる取引所の平均上場間隔は40日
2021年下半期に新規上場された297種類の銘柄のうち、29種類はBinanceとCoinbase Proにも上場しています。このうち23種は、BinanceやCoinbase Proに上場する前に、まずMEXCにて上場しました。一般的に、ある銘柄がより多くの取引所に上場されていれば、その銘柄に対する市場の受容度が高く、その銘柄の品質も高いと考えられています。こうした観点から、MEXCで上場した新規銘柄には、質の高い銘柄が多く含まれています。MEXCは、銘柄の種類、上場のスピード、銘柄の発掘力において、BinanceやCoinbaseを凌駕しています。これは、暗号資産の上場による「ピグー効果」によってMEXCは他社と差別化を図っています。
具体的には、MEXCで優先的に上場された23種類の銘柄のうち、ENS、IMX、SPELL、AGLD、FARMの5種類は、BinanceとCoinbase Proで同時に上場された銘柄です。また、FOX、RBN、GODSの3種類はCoinbase Proのみで、FLUX、MOVR、CHESSなど16種類はBinanceのみで上場しました。
MEXCで上場した新規銘柄の平均最大理論収益率は 6,647%
新規銘柄うちの94%は現在も利益を上げている
こうした新規優良銘柄のROIをより包括的に考えるため、本稿では2021年下半期に2つ以上の取引所に新規上場した銘柄に加え、最近人気のある6種類の銘柄について考察してみます。統計によると、最近29種類の優良新規銘柄の上場日の平均最大理論収益率(始値に対する当日の値上がり幅の最高値)は874.07%に達しました。中でも、2021年後半にMEXCの審査ゾーンに上場した銘柄のパフォーマンスは圧倒的です。例えば、BETA、IMX、MOVRの上場日の平均最大理論収益率は2500%以上です。特にBETAは7987.88%に達し、上場日で80倍近く上昇したことになります。また、AGLD、DYDX、ENS、C98、RARE、GODS、MBOXは上場日に非常に良いパフォーマンスを見せ、平均最大理論収益率は500%を超えました。
2019年も取引所上の新規上場計画が活況を呈した際、新規銘柄は上場日に史上最高値を記録し、その後一気に下落する傾向がありました。しかし、今回考察された優良銘柄では、このような現象はまれです。逆に、より長い期間で見ると、これらの銘柄は発展を持続する能力を示しています。
1週間を観察期間とした場合、29種類の平均最大理論収益率(始値に対する1週間の値上がり幅の最高値)は1,205.97%に達し、上場日の平均最大理論収益率を38%上回りました。上場後1週間の最大理論収益率は18種類で、上場日の最大理論収益率を上回りました。SOL、SHIB、PEOPLE、SPELL、C98、ENS、CHESSは100%以上増加しました。特に、SOLは約781%増加し、上場した一週間内の全ての銘柄の中で最高のROIを記録しました。残りのHIGH、BICO、DYDX、AGLD、CLVなど11種類の銘柄は、上場の当日にさらに高いROIを記録しています。
観測期間を2022年1月15日までとすると、この継続的な発展の有利な状況はより顕著になります。29種類の銘柄の平均最大理論収益率(始値に対する史上最高値の上昇率)は6852.22%に上昇し、1週間後の平均最大理論収益率より468%、上場日の平均最大理論収益率より684%高くなります。SOL、LUNA、FTM、SHIB、GALA、BNXの過去最大理論収益率は、上場日の最大理論収益率と比較して2000%以上増加しています。興味深いことに、SHIB、GALA、LUNA、FTM、SOL、MOVRの過去最大理論収益率は、いずれも100倍以上の10,000%を超えています。特に、SHIB、LUNA、SOLのこれまでの最大理論収益率は300倍以上となっています。
銘柄の上場時期が早く、市場での認知度が比較的低い時期では、優先的にMEXCに上場された銘柄の初値は低くなる傾向があります。時間の経過とともに、銘柄に対する市場の認知度や知名度が向上すると、BinanceやCoinbase Proでの銘柄の始値は上昇する傾向にありました。このように、同じ種類の銘柄であれば、MEXCは上場スピードが速いため、投資家に高い理論収益率をもたらす可能性があります。統計データがそれを証明しています。
29種類の銘柄のうち、MEXCの過去平均最大理論収益率は6852%で、Binanceは約2804%、上場間隔がもっと長いCoinbase Proは270%にとどまっているのです。同じ銘柄で考えると、MEXCでのAGLDの始値は約0.5ドルで、過去最大理論収益率は約1540%です。BinanceでのAGLDの始値は約2.95ドルで、過去最大理論収益率は84.24%に低下、Coinbase ProでのAGLDの始値は約3.19ドルで、過去最大理論収益率はさらに63.64%に低下しています。他の銘柄と同様に、同じ銘柄でも取引所によって最大理論収益率が数倍から数十倍も異なることがあります。
これらの優良銘柄の総合的な収益率を考慮しても、上場した時に取引が冴えない銘柄は稀であり、新規上場の銘柄に投資するリスクは減少しています。統計によると、29種類の銘柄の全体平均収益率は約3291%です。特に、LUNA、SOL、SHIB、FTMの上場日から現在までの総合収益率は1000%を超えています。MEXCで始値を購入して保有すれば、理論上100倍以上の収益を得ることができます。今年新規上場された優良銘柄のうち、MOVR、IMX、C98の総合収益率は2000%以上になります。MEXCで始値を購入して保有すれば、理論上20倍以上の利益を得ることができます。また、PEOPLE、BETA、SPELL、YGGの利益率は500%以上です。
新規性+裁定取引で二重の利益が期待できる。初値で売却した場合の平均最大理論収益率は1,000%に近い
上述で分析したように、上場日の時間差は必然的に最大理論収益率の差につながり、初期投資家は異なる取引所間の裁定取引を通じて第2の収益の可能性を提供することになります。これは、異なる取引所での銘柄価格のロジック差を利用することで、投資家が獲得できる潜在的な収益とも言えます。
今回の分析対象となる29種類の銘柄は、MEXCで優先的に上場されました。仮に、投資家がMEXCに銘柄が上場した際に始値で購入し、Binanceの上場された時に始値で売却した場合、平均収益率は965.74%になります。特に、MOVRとSHIBのROIの収益率は高く、それぞれ7,624%と6,960%に達しておりました。一方、投資家がMEXCに銘柄が上場した際に始値で購入し、Coinbase Proの上場された時に始値で売却した場合、平均収益率は約870.83%に減少しておりました。特にIMXは3,175%という高い収益率を誇りました。上記より大きな裁定取引は、銘柄の上場までの時間間隔を犠牲にしている可能性があります。例えば、MOVRの上場間隔は73日、IMXの上場間隔は50日で、平均基準の40日よりも長いです。そのため、投資家は高い投資スキルが必要となり、MEXCが優先的に上場する銘柄を早めに「寝かせる」スキルが求められます。
もう一つのより良いパターンとして考えられるのは、投資家が新規上場の時にMEXCの始値で購入し、銘柄がBinanceまたはCoinbase Proに上場されたときにそれぞれ最高値で売却すると、投資家が達成できる平均収益率は7392.97%(Binance)と1266.12%(Coinbase Pro)になります。この方法により、SHIB、SOL、LUNA、FTM、GALA、C98、BETA、MOVR、IMXなどの銘柄は3500%〜44000%の高い収益率を得ることができます。
より高度な取引戦略をとれば、取引所間の上場ロジックの違いにより、投資家により高い収益をもたらす可能性があります。例えば、MEXCの始値で購入し、しばらくして Binance や Coinbase Pro で高い価格で売却したり、異なる取引所での新規上場に関する良いニュースを得て、MEXC で価格が上昇するのを待つこともできます。あるいは、上記の多種多様な戦略の組み合わせもあります。すべては、高品質な銘柄をいかに「待てるか」という投資家の戦略にかかっています。
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