ビットコインは9月30日の月足確定を前に、9月リターンが+7.33%付近で推移しています。2026年もプラスで終われば、弱い月とされてきた9月が2013年以降で最長の4年連続プラスとなり、季節性の見方を改める材料になります。
- 9月リターンは+7.33%、2024年記録超え目前
- 4年連続プラスなら2013年以降で最長
- 月足確定には8万3,600ドル維持が焦点
- 第4四半期平均77%は金利環境と分けて見ます
9月リターンの過去最高水準入り
ビットコインは、9月30日の月足確定を前に、月次リターンが7%台前半で推移しています。足元の+7.33%の水準を保てば、2024年9月の+7.29%をわずかに上回り、2013年以降の9月として最高水準になります。
ただし、記録はまだ確定していません。差は0.04ポイントにとどまり、月末終値の基準によって評価が変わり得ます。記録を保つ目安として示された価格は、およそ8万3,600ドルです。9月の値動きは「最高の9月が確定した」ではなく、「確定目前の水準にいる」と見る必要があります。
「赤い9月」から4年連続プラスへの転換
ビットコインの9月は、長く弱い月として扱われてきました。2013年から2025年までの13年間では、9月がマイナスで終わった年が8回ありました。2017年から2022年までは6年連続でマイナスとなり、9月の平均リターンは-2.34%と、月別では最も低い水準です。
一方で、2023年は+3.91%、2024年は+7.29%、2025年は+5.16%と、直近3年はプラスで終わっています。2026年もプラスで確定すれば、9月としては4年連続の上昇となり、2013年以降で最長の連続プラス記録になります。
8月プラス後の下落パターンと第3四半期
もう一つの変化は、8月と9月の関係です。2013年以降、8月がプラスだった年は、次の9月がマイナスで終わっていました。2026年は8月に約25%上昇した後、9月もプラス圏を維持しており、月末まで保てばこの流れも途切れます。
7月から9月まで3カ月連続で上昇すれば、第3四半期のリターンは40%超になります。これは、2025年第3四半期以来のプラス四半期です。ただし、月次や四半期の連続記録は、将来の価格方向を保証するものではありません。今回の意味は、弱い季節性として知られた9月の統計が、足元では変化している点にあります。
第4四半期の平均値と年末相場の前提
過去の月次リターン表では、10月から12月までの第4四半期はビットコインにとって強い期間とされ、平均リターンは約77%と示されています。ただし、この平均値だけで2026年末の上昇を見込むことはできません。2025年は9月がプラスだった一方で、10月は-3.69%、第4四半期全体では23%下落しました。
足元では、米長期金利の上昇、債券市場の変動率、原油価格、11月の大型イベントがリスク資産の需給に影響し得る材料として挙げられています。9月の記録が成立するかどうかは、まず9月30日の月足終値で判断されます。そのうえで、第4四半期の強さを読むには、過去平均だけでなく、金利や流動性の環境も分けて見る必要があります。
