BTCは9月25日のDeribit大型オプション満期を通過した後も、83,000ドル台半ばで推移しました。米現物Bitcoin ETFへの資金流入は7営業日で約29.8億ドルに達し、BTCの伸び悩みとアルトコイン反発を分けて見る局面です。
- Deribit満期は約156億ドル規模
- BTCは満期後も83,000ドル台半ば
- ETF流入は7営業日で約29.8億ドル
- QNT39%高も、持続条件はBTC動向
約156億ドル規模のBTCオプション満期と83,000ドル台の推移
9月25日、Deribitで約156億ドル相当のBTCオプション(将来の価格条件に応じて売買する権利を扱う取引)が満期を迎えました。対象となった建玉(未決済の契約残高)は約182,000BTCで、内訳はコールが約106,200BTC、プットが約75,900BTCとされます。
この規模は大きいものの、約156億ドルという数字は契約の名目価値です。同額のBTCが現物市場でそのまま売買されたことを意味しません。オプション満期の前後では、取引業者や投資家が現物・先物市場でヘッジを調整することがありますが、清算後にBTCは83,600ドル前後で推移し、週中に付けた87,000ドル近辺からは下げながらも、直近の上昇前レンジは上回りました。
ETFフロー反転とBTC価格の伸び悩み
同じ時期に、米現物Bitcoin ETFへの資金流入も続きました。9月17日に始まった流入は7営業日に及び、金曜日には1億3,450万ドル、累計では約29.8億ドルに達しました。Farside Investorsのデータでは、木曜日時点の2026年累計フローは8億8,680万ドルのプラスとなり、7月に約56.9億ドルのマイナスだった状態から反転しています。
一方で、ETFへの資金流入がそのままBTC価格の急伸に直結したとは言えません。BTCは金曜日時点で84,020ドル前後、別の価格記録では83,975ドル付近にとどまり、月曜日に付けた87,330ドルからは下げています。ETFフローは機関投資家の需要を測る材料の一つですが、価格にはデリバティブの持ち高、金利やドルの動き、既存保有者の損益状況など複数の要素が重なります。
アルトコイン上昇と市場内ローテーションの条件
BTCが84,000ドル前後で落ち着くなか、アルトコインには広い上昇が見られました。9月25日にはQuantが24時間で約39%上昇し、CoinDesk 100の構成銘柄100種のうち93種が上昇しました。XRPは7日間で約15%、Solanaは約9%上昇しており、BTC以外の大型銘柄にも買いが広がった形です。
ただし、これは持続的な「アルトシーズン」の開始を示す確定材料ではありません。BTCが急落したり、反対に再び強く上昇したりすれば、流動性はBTCへ戻る可能性があります。また、BTCやETH以外の銘柄では、薄い流動性やショートポジションの巻き戻しによって値動きが大きく見える場合があります。今回の相場では、大型オプション満期を通過したBTC、ETFへの資金流入、アルトコインの広がりが同時に観測された点が、市場の位置づけを考えるうえでの中心材料です。
