Baseが主導するEIP-8130とEthereum側のEIP-8141を一本化する協業が先週終了しました。方式が分かれたことで、複数チェーンの同じ操作を支える互換対応の負担がウォレットやアプリへ移る可能性があり、標準化の行方が焦点です。
- BaseのEIP-8130とEthereumのEIP-8141が分岐しました
- ZeroDevのChiang氏が協業終了を説明
- EthlabsはHegotá向けFrame Transactionsを推進
- 複数方式への互換対応がウォレット側の課題
二つに分かれたアカウント抽象化案
アカウント抽象化は、ウォレットの操作や手数料の支払いを柔軟にする仕組みです。利用者が毎回同じ方法で手数料を用意しなくても、アプリ側が取引処理を組み立てられる可能性があります。
今回の争点は、Baseが主導するEIP-8130と、EthereumのEIP-8141が異なる方式になったことです。どちらを標準にするかを一本化する協業は、先週終了しました。
ウォレットとアプリへの互換負担
方式が分かれると、複数のチェーンで同じスマートアカウントを使うために、ウォレットやアプリが複数の処理方法を持つ必要があります。利用者からは一つの操作に見えても、裏側でチェーンごとの対応が増える可能性があります。
これは、どちらかの方式が直ちに使えなくなるという意味ではありません。EIP-8130に対応しないEVMチェーンでは、ERC-4337など別のトランスポートを使ってアカウントを動かせる余地が示されています。
Hegotáに向けた標準競争
Ethlabsは次期ハードフォークHegotáに向けて、Frame Transactionsを推す方針を示しました。ZeroDevのChiang氏も協業終了を説明していますが、Base側の公式見解や、各EIPの最終仕様が確定したわけではありません。
今後の焦点は、Ethereum本体の採用方式、EVMチェーンが互換性をどう実装するか、ウォレット開発者が利用者の操作をどこまで共通化できるかです。標準の分岐は、開発者の実装負担と利用者の操作感の両方に影響します。
