Solana Foundationは、Binanceの元幹部Rachel Conlanを最高戦略責任者に、Polygon Labs出身のJamal Raeesを決済部門ゼネラルマネージャーに任命した。機関投資家との提携と企業決済の拡大を進める中、戦略と実装の両面で経営体制を強化する。
ConlanはBinanceに3年間在籍し、直近ではグローバル最高マーケティング責任者を務めた。OKX、CAA Sports、Havasでも幹部職を経験しており、Solanaでは機関提携、エコシステム成長、市場投入戦略を率いる。
RaeesはPolygon Labsから加わり、それ以前にはStripeが買収したステーブルコイン基盤企業Bridgeと決済企業Wyreで勤務した。決済企業と一般企業を担当し、ウォレット、ステーブルコイン、コンプライアンス事業者、決済システム、企業財務をつなぐ導入を進める。
財団は人事発表とともに、機関戦略を支えるデータを示した。2026年のステーブルコイン取引量は5兆ドルを超え、RWAは45億ドル超、トークン化株式の供給額は6億2,000万ドル超に達したという。CoinDeskはステーブルコイン数値をAllium、資産数値をRWA.xyzへリンクしている。
ただし、各指標は同じ活動を示すものではない。ステーブルコイン取引量は一定期間の移転を集計し、同じ資金が繰り返し計上され得る。一方、RWAとトークン化株式は特定時点のオンチェーン資産価値に近く、高い取引フローが同額の新規資金流入を意味するわけではない。
Solana FoundationのLily Liu社長は、決済、ファンド、株式などが常時稼働するインターネット基盤へ移る流れを「Token Supercycle」と呼んでいる。今回の人事は、機関との接点を増やす役割と、関心を実際の商品へ転換する役割を分けた形だ。
実行面の課題は残る。企業営業とコンプライアンス審査には数カ月を要することがあり、トークン化証券には移転制御と適格カストディが必要となる。Ethereum、他のLayer 1、プライベート台帳との競争に加え、ネットワーク安定性、スマートコントラクトの安全性、活動集中も試験導入の継続性を左右する。
SOL価格を追う市場参加者にとって、採用発表が企業名を伴う本番導入、稼働中の決済経路、トークン化資産残高の増加につながるかが焦点となる。ステーブルコイン取引量についても、残高、固有利用者、手数料、継続利用が同時に伸びなければ、高回転だけで実需を判断するのは難しい。
今後は人事よりも実際の商品が評価材料となる。新たな機関向けサービス、資産の純発行、決済利用の定着、検証可能なオンチェーン活動が、現在の取引規模をSolana基盤への持続的な需要へ変えられるかを示す。
出典:Solana Foundation公式発表(2026年9月24日)、CoinDesk(2026年9月24日)、Alliumステーブルコイン取引量ダッシュボード、RWA.xyzのSolanaデータ。
本記事は情報提供のみを目的とし、投資助言ではありません。各指標はデータ提供者固有の定義を用い、後日修正される可能性があります。
