Web3版ネームカード(名刺)・ENSの市場分析NFT分野の次期ビックウェーブとして

2021年12月、元競泳選手の北島康介氏がENS(Ethereum Name Service)を購入したことが話題になり、その存在を知った人も多いのではないでしょうか。。

この画像はフリー素材をMEXCが追加加工したものです

ENSとは何か、活用方法に触れつつ本記事で解説します。

プロジェクトの紹介

一言で紹介すると、暗号資産取引で使用される複雑なウォレットアドレスをユーザーにとって読みやすい文字列に置き換えることができるWeb3.0版のDNS(ドメイン・ネーム・サービス)がこれを説明するのに一番近い表現と言えます。

ENS は、正式名称Ethereum Name Serviceとして知られ、イーサリアム上のドメイン名管理システムです。 このプロジェクトは2017年にイーサリアム 財団によって生成され、保有者は「.eth」で終わるENSドメインを使用して、さまざまなブロックチェーンアドレスと接続することで暗号資産での各種決済が可能になります

また、ENSドメイン名は代替不可能のため、各ドメイン名はNFTとみなすことができます。

出典:ENS Domainsの公式サイトより抜粋

また、ENSドメイン名は、従来のWeb2のドメイン名と比べて、複数のユーティリティを備えています。

ブロックチェーンのアドレスとして機能するだけでなく、個別のIDを持つNFTとして、そこに個人情報などを保管することができ、チェーン上のデジタルIDカードに相当します。

Web3での活用方法は多岐に渡ります。PFPのアバターを直接見たり、Debankなどのサイトから暗号資産に携わる人々のの暗号資産の運用方法などの動向を閲覧したりする他、暗号資産を送金する際には、「333.eth」などの、シンプルで覚えやすいアドレスにアクセスするだけで簡単に送金が完了します。

Web2からWeb3へ、ENSがもたらした価値

Web2のDNSドメイン名と同様に、Web3で印象に残るドメイン名を開発し、ウェブサイトのプロモーションが簡単になります。ENSドメイン名は、Web3ユーザーのニーズに応えるために開発されたもので、より印象的で特徴的なドメイン名であるほど価値が高くなります。

従来のドメイン名とは異なり、ENSのドメイン名には、さまざまな用途があります。

  • 受信アドレス:ENSドメインは、様々な暗号資産を受信することが可能です。

  • NFTの属性を持つ:ENSドメインは、ID証明としてだけではありません。自分の名前を作成し、取引することができるため、ENSドメインはNFTの作成と取引という属性を持つことになります。

  • アイデンティティの象徴:ENSドメインは個人データを保存するだけでなく、すべてのデジタルリソースの名刺代わりにもなります。

  • コミュニティの構築:同じ属性を持つ人々が「10k Club」のようなコミュニティDAOを形成できます。

弱気市場の反逆者なのか

ENSに関するニュースとして最も有名なのは、paradigm.ethが420ETHで取引されたことです。このドメイン名は、暗号投資ファンドとして有名なParadigmに対応するものです。samsung.ethとnike.ethはともに60ETHで、starbucks.ethは50ETHで取引されました。 そして、amazon.ethのホルダーは100万ドルのオファーを拒否し、apple.ethのホルダーは100ETHのオファーを拒否しました。

NFTGOのデータによると、現在までに、ENSのNFTの時価総額は7517万ドルを超え、過去7日間の取引総額が310万ドル、総取引量10367枚で、43.89%の上昇率を記録しています。8月15日、ENSドメインの取引総額が198.1万ドルに達し、過去1ヶ月で最高の取引量を記録しました。

出典:Market Cap and Volume of ENS

DUNEのデータによると、ENSドメインの総登録数は2,088,659件で、8月の新規登録数は218,922件、7月の総登録数は378,804件となっています。

出典:DUNE(8月24日まで)

8月15日、MEXCENSDOMAINインデックストークンを上場しました。

ENSDOMAINはENSのNFTインデックスの一種です。 MEXCは4桁のENSドメインNFTを購入し、一定数に分割して対応するNFTインデックスをリストアップしました。ユーザーはENSDOMAINを取引し、ENSドメインNFTの一部を入手することができます。上場後、過去7日間の最高上昇率は425%を記録し、現時点で114.75%の上昇率を記録しています。

また、MEXCのNFTインデックスは、対応するNFTと交換することができます。

例えば、ENDSDOMAINトークンを1000万枚購入した場合、MEXCが保有する4桁の数字ENSドメインNFTとの交換ができます。そして、1000万枚のENDSDOMAINトークンの価格が4桁の数字ENSドメインNFTより低い場合、この差異により利鞘が生じます。

高騰する3~5桁ドメイン名

取引記録から、直近で取引が成約したENSドメイン名のほとんどが、3桁から5桁の数字ドメイン名であることがわかります。ENSドメイン名の最低文字数が3文字であるため、3桁のドメイン名に高いオファーが舞い込みやすいです。 「000.eth」の300ETHに続き、「218.eth」が39ETHの高値を記録し、「933.eth」が35ETH、「635.ETH」が30ETHでこれまで取引されました。

一方、5桁のドメイン名は、かなり安価で取引されており、取引量も多いのが特徴です。NFTGOによると、「77451.eth」「32840.eth」など5桁のドメイン名が最近相次いで取引されており、平均価格は約0.045ETH(約47.25米ドル)となっていることがわかります。

出典:ENS Vision

ブーム到来の鍵

⒈希少性:3桁と4桁のドメイン名には数があり、前者は合計1,000、後者は10,000で、合計すると11,000となります。さらに、3文字、4文字の単語を組み合わせることも可能です。

⒉ガス代が低い:ENSドメイン名が再び取引を活発化させるには、イーサリアムネットワークのガス代と相関関係にある分析があります。Eurotech Cloudchainのデータによると、現時点のガス代は13Gweiで、過去の94.52%の時期より低いです。ENSドメイン名の作成・売買にはともにガス代が発生するため、ガス代が安い時期に操作することで、作成コストを大幅に削減することができます。

⒊ブルーチップNFTとの相関関係:4桁のドメイン名人気に火がついたのは、BAYCとの関連性が一因であるということができます。当時BAYCのホルダーが、Bored Apeの番号に対応する独自のENSドメイン名を購入しようとしていたためと言われています。

これをきっかけに、賢明な投機家は、特に4桁のドメイン名が放出される前に、3桁、4桁のENSドメイン名の一斉登録を開始しました。

全体的に見れば、ENSトレーダーは数字のドメイン名を好んでいます。それは、アラビア数字が世界的に使われており、コミュニケーションに言葉の壁がないためと思われます。 また、デジタルドメイン名は、暗号資産の「受信コード」として使う場合、より覚えやすく、認識しやすいです。

 

大手企業のWeb3ドメイン名に参入の兆し

これまで、多くの有名人がENS名をTwitterのユーザー名として使用してきました。

例えば、イーサリアム創設者であるVitalik Buterin(vitalik.eth)やバスケットボールのスター選手O’Neal(shaq.eth)などが挙げられます。 また、バドワイザーが30ETHでENSドメイン名Beer.ethを取得し、プーマがTwitterアカウント名をPuma.ethに変更するなど、暗号資産業界にその存在感を示すブランドもあります。

出典:NFTGO

NFTGOのデータによると、現在まで、208,8659のENSドメイン名が生成されており、約54万のユーザーがENSドメイン名を保有しています。

また、全ENSユーザーの95.07%が1〜10個のドメイン名を保有、4.46%が11〜100個のドメイン名を保有、0.46%が100個以上のドメイン名を保有しています。

ENSドメイン名取引の人気は、止まることを知らず、大手企業がドメイン名を大量に登録・購入し、2000年代のDNSドメイン名を取引したように、ドメイン名の「ショッピングモール」を始める者まで出現しました。

ブロックチェーンユーザーがENSドメインと結びついていく過程で、Web3ドメインビジネスが盛り上がりを見せています。

リスク分析

利点:

一部のENSドメイン名には希少性がある:例えば、3桁と4桁のドメイン名には数があり、両者を合計すると11,000となります。さらに、3文字、4文字の単語を活用することも可能です。 これは、FOMOの感情を最大限に引き出すことができるため、今後も注目されるでしょう。

Web3版の名刺としての可能性:PFPのようなアバターがステータスの象徴で、メタバースの土地が富の象徴であるとすれば、ドメイン名はWeb3版の名刺と言えるでしょう。Vitalik Buterinがインタビューで述べたように、「イーサリアムのドメイン名サービスENSは、金融以外のイーサリアムアプリケーションの中で圧倒的に成功しており、分散型台帳と比較することができます」。

リスク分析:

注意すべきなのは、ENSドメイン名の市場拡大に伴い、誇大広告が生じる可能性があり、予算を超えての買い溜めや投資には十分注意する必要があります。それは、ドメイン名を作成し、長期間保有するために更新料も発生するためです。最も安い5文字以上の「.eth」ドメイン名は年間5ドル、4文字「.eth」ドメイン名は年間160ドル、3文字「.eth」ドメイン名はさらに高く、年間640ドル相当のETHトークンが必要です。

そのため一般ユーザーは、低コストで「ブロックチェーンでの名刺」を手に入れるには、ガス料金の安い時期に独自ドメイン名を作成するのが最適です。

MEXCについて

MEXCは700万人以上のユーザーを抱える暗号資産取引のプラットフォームであり、現物、レバレッジETF、信用、ステーキングサービス、NFT Indexなどのワンストップ暗号資産取引サービスをユーザー様に提供しています。チームの主要メンバーには大手グローバル企業や金融関連企業出身のスタッフが多数在籍しており、ブロックチェーンや金融業界に精通した経験豊富なメンバーで構成されています。2021年10月Crypto Expo Dubaiで、MEXC Globalは「アジアトップ評価の暗号資産取引所」の評価を得ました。現在、1,400以上の暗号資産銘柄の取り扱いがあり、新規銘柄の上場スピードが最も早く、暗号資産の取り扱い数が最も豊富な取引所です。

詳しくは弊社公式ウェブサイトブログをご覧ください。また、その他の最新情報を随時発信しておりますのでMEXC JapanMEXC Research公式Twitter、及びTelegramLINEをフォロー及びチャンネル登録も併せてよろしくお願いいたします。

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